ピーマンの肉おき
今日はピーマンの上に肉を置きます。
仏壇にろうそくが灯されるように,ユダヤ教においても祈りの時などに灯火が用いられます。その灯火には,宗教者により聖別された油を用いることになっています。
12月には,ハヌカという『聖なる油が長持ちした奇跡を祝う』という神聖な祝祭が営まれます。ハヌカは8日間続く,とても楽しいお祭りです。イスラエルの地では,その時期がちょうどオリーブの収穫時期にあたるので,新鮮なオリーブオイルとともにハヌカを祝うことができます。
ですから,その期間はみんなポテチやシュニッツェルなどの揚げ物を食べまくります。町中では敬虔なユダヤ教徒がタダドーナツを配っていますので,みんな8日間で10個から20個のドーナツを食べます。
ベングリオン国際空港での,タダドーナツの様子です。
ということで,人生初の煮物に続いて,人生初の揚げ物をすることにしました。
これは油です。聖別されていませんが,コーシェル(宗教上合法)です。
これは שווארמה פרגית です。つまりシャヴァルマ(?)用の鶏もも肉(?)です。
小麦粉(?),卵,パン粉(???)を用意します。
行います。
はい
。。。。。
明らかに温度が高すぎた。
結果として,炭水化物が脱水され炭化してしまったものと考えられます。
リトライ!
LGTM!
But.....
畑江・香西 (2011) を参考に,揚げ物についての検討を試みます。
油を熱媒体とする加熱で,油の中に食品を入れて加熱する。材料の中心まで加熱されるとともに表面が適度な揚げ色になっていることが望ましい。油は熱媒体として水とは対照的な特徴をもつ。
・比熱が小さいため温度が低下しやすい。
・粘度が大きいため対流が起こりにくい。
・沸点が高く途中で発煙するため温度制御が難しい。
鶏のから揚げ 150〜180℃ 1分30秒〜2分30秒
なるほど〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
まあイスラエル人は雑なので生焼けでも大丈夫です。
というわけでピーマンに肉を置きます。
はい。
別のピーマンにもカビが生えかけてたので,揚げることにします。
できました!!!!!!!!
- 油の温度が低すぎたために脱水反応が十分に進まず,衣(?)の水分量(?)が多い状態となってしまい,理想とされるテクスチャーが得られなかった。
- というかパン粉(?)がパキパキしていてチキンカツっぽい状態(?)にならない
- そもそもピーマン(?)(でかくて肉厚)のような水分含有量の多い物質を,油を熱媒体として加熱する際に,どのようにして脱水反応を進めれば良いのか。また衣(?)はどのようにして構築すればよいのか。
ちなみに使い終わった油はカビの生えたパンにすわせてゴミに出すことにしました。エコです。
- 油がもったいないが,なにかよい手法は無いか
いずれにしても油は美味いので,よしとします。